Zerosend Editorial
Zerosend のツール群を設計・開発するチームによる、プライバシーファーストなブラウザ完結ツールについての情報発信です。
ファイルをサーバーに送らない、という約束
Zerosend は「アップロード不要」を設計の出発点にしたオンラインツール集です。画像の変換・圧縮、PDF の編集・結合・分割、動画・音声のトリミング、QR コードの生成と読み取り――これらすべての処理を、ファイルがデバイスの外に出ることなく、ブラウザ内だけで完結させます。
「クラウドに送るから便利」という常識に対して、Zerosend は「送らないから安全、かつ速い」という別の答えを示したいと考えています。ネットワーク転送が不要なため処理は即時で、プライバシーリスクも生じません。
使用技術
ブラウザ完結を実現するために、以下の技術を組み合わせています。
WebAssembly (WASM)
C / C++ / Rust で書かれたネイティブ速度のコードをブラウザで実行。ffmpeg.wasm による動画・音声処理、pdf-lib による PDF 操作に利用しています。
Web Worker
UI スレッドをブロックしないよう、重い変換処理はバックグラウンドスレッドで実行。処理中も画面が止まりません。
pdf-lib / PDF.js
pdf-lib で PDF の生成・編集・結合・分割を、PDF.js でページのレンダリングと解析を行っています。どちらも純粋なブラウザ実装です。
ffmpeg.wasm
FFmpeg を WebAssembly にコンパイルしたライブラリ。動画圧縮・形式変換・トリミング・音声抽出をブラウザ内で処理します。
なぜこのツールを作ったか
「ちょっと PDF を結合したい」「画像を WebP に変換したい」そのためだけに、見知らぬサーバーにファイルを送らなければならない状況を、私たちは不自然だと感じていました。
機密性の高いファイルを扱う場面では、クラウド系ツールの利用をためらうユーザーも多くいます。契約書、医療文書、個人写真――これらを処理するとき、サーバーに渡さなくていい選択肢があるべきだと考えました。
WebAssembly と Web Worker の普及により、かつてはサーバーサイドでしかできなかった重い処理がブラウザ内で現実的な速度で動くようになりました。Zerosend はその技術的な可能性を、日常的なファイル操作の場面で使えるかたちに落とし込むプロダクトです。
設計の考え方や各ツールの技術的な詳細は、ブログで発信しています。
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